カウント19(永田 俊也/著)

小学生の頃から大好きで、中年となったいまでも変わらず魅了されている”プロレス”。ヤラセ?インチキ?そんな言葉でしか形容されてる様を見ると以前は怒りを覚えましたが、近頃はなんだか憐れみすら感じてしまう自分がいます。たとえ筋書きがあってもこれほど”熱”を伝えてくれるのだから、楽しませてくれるのだから。


永田 俊也氏のカウント19、楽しく”観戦”しました。
物語の主役(金原龍治)は吹いたらホントに飛んじゃいそうな弱小プロレス団体の、身体にガタの来始めた中年ヒール。金原龍治の所属する亜細亜プロレスに、業界大手の総日プロレスから対抗戦開催の一報が舞い込みます。ストーリーはここから動き出します。


うっかり内容に触れてしまいそうなのでこのくらいにしておきますが・・・。
プロレスフリークを自負する読者なら、この舞台設定や対立構造に大きく共感できるはず。劇中では実際には垣間見ることのできない恋人や家族のしがらみの描写もあって、人間臭さも金原龍治の魅力のひとつになっています。


亜細亜プロレスや総日プロレスを実在の団体に重ねて読んでみるというのもアリかも。
ただ個人的には”デンジャラスK”の称号は使ってほしくなかったなと。


ラストはちょっと出来過ぎの感がありますが、読んでいて涙ぐんでしまいました。
カウント19、オススメです。

気になる評価は・・・★★★☆☆

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。