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人柱はミイラと出会う(石持 浅海/著)

職業は「人柱」・・・。
時代設定は現代なのに、御歯黒や厄年休暇(しかも1年)があったり、都道府県知事の参勤交代があったりと独特のパラレルワールドで、石持氏お得意のミステリーを展開して魅せてくれる人柱はミイラと出会うを読了しました。


内容は、表題にもなっている人柱はミイラと出会う、黒衣は議場から消える、お歯黒は独身に似合わない、厄年は怪我に注意、鷹は大空に舞う、ミョウガは心に効くクスリ、参勤交代は知事の勤め、からなる7編からなる連作短編集です。


鋭い洞察力と想像力を持つ「探偵役」が登場するスタイルは石持氏の他作品と同様なのですが、冒頭書いた独特の世界観に目くらましをされたような印象を受けます。


それでもパラレルワールドの中での常識は楽しくて、240ページを超えるボリュームにも関わらず軽快に読み終え、最後のストーリーは名残惜しく感じました。


ミステリー小説として考えてみると、ちょっと緩めです。趣向に力を注ぎ過ぎたせいか、容疑者になるべきキャラが少なすぎるキライがあります。もっとも短篇の途中で「このキャラが犯人の理由を説明せよ」と言われたとしたらお手上げかもしれませんが・・・。


Rのつく月には気をつけようと同様、ロマンスも絡めていたりします。こちらもお楽しみかも。



気になる評価は・・・★★★☆☆
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